「5年ぶり、10年ぶりになるけれど、痛くないのかな」
長いブランクがある女性から、最も多くいただく不安のひとつです。
結論からお伝えすると、ブランクがあると痛みを感じやすくなることはありますが、その多くは準備と進め方でやわらげることができます。
この記事では、体に起こりやすい変化と、不安との向き合い方をお伝えします。
※ この記事は一般的な情報です。痛みや出血などの症状が続いている場合は、婦人科を受診してください。
ブランクがあると痛みを感じやすい理由
1. 緊張で体がこわばる
「痛いかも」「うまくできるかな」という不安があると、体が無意識に力んでしまいます。
特に腟のまわりの筋肉がこわばると、痛みを感じやすくなります。
痛みの原因として、とても大きいのがこの「緊張」です。
2. 潤いが少なくなる
潤いが足りない状態だと、摩擦で痛みを感じやすくなります。
潤いの量には、次のようなことが影響します。
- 出産後・授乳中:ホルモンの変化で、潤いが減りやすくなります
- 更年期以降:女性ホルモン(エストロゲン)の減少で、腟の粘膜が薄く乾燥しやすくなります
- 緊張やストレス:リラックスできていないと、潤いが出にくくなります
- 時間が足りない:十分に体が準備できる前に進めてしまうと、痛みにつながります
3. 「処女膜が再生する」は誤解
「長くしていないと処女膜が再生する」という話がありますが、医学的には誤りです。
ブランクで感じる痛みの多くは、緊張や潤いの不足によるものです。
痛みへの不安をやわらげる方法
時間をかける
いちばん大切なのは、急がないことです。
体が十分にリラックスし、潤ってくるまで、ゆっくり時間をかけることで痛みはぐっと減ります。
潤滑ゼリーを使う
潤いが足りないと感じるときは、市販の潤滑ゼリーを使うのも有効です。
コンドームと一緒に使う場合は、水溶性やシリコン系のものを選びましょう(油性のものはコンドームを傷めることがあります)。
不安や痛みを言葉にする
「少し痛い」「ちょっと待って」と伝えられることが、安心につながります。
我慢して続けると、体はさらに緊張してしまいます。
途中でやめていい
痛みが強いとき、気持ちが追いつかないときは、やめていいのです。
「最後までしなければ」と思う必要はありません。
婦人科に相談したほうがよいケース
次のような場合は、体のトラブルが関係していることもあるので、婦人科で相談してみてください。
- 準備をしても、毎回強い痛みがある
- 性交後に出血がある
- 日常的に、かゆみやヒリヒリ感、乾燥がある
- 生理痛がひどい、下腹部に痛みがある
更年期による乾燥や痛みには、婦人科で治療の選択肢があります。
「こんなことで受診していいのかな」と思わず、気軽に相談してみてください。
まとめ
- ブランク後の痛みの多くは、「緊張」と「潤いの不足」によるものです
- 時間をかける、潤滑ゼリーを使う、言葉にすることで、痛みはやわらげられます
- 強い痛みや出血が続く場合は、婦人科で相談しましょう
あわせて読みたい